第4回 【WordPress】 GCP WordPressのバックアップ スナップショットを作成する

WordPress GCP

1. 第4回 【WordPress】 GCP WordPressのバックアップ スナップショットを作成する

環境:Debian 9 php 7.0 Apache 2.4.25 MySQL 5.7 Cocoon

WordPress

WordPressを始めた頃なんて、「別にバックアップなんて」と思いました。

ところがWordPressを初めて少し経つと、

見たくないエラーたち

このサイトにアクセスできません。

データベース接続エラーです。

1つ以上の推奨モジュールが存在しません。

この他にも色々なエラー画面に遭遇します。

画面が真っ白、顔面蒼白、ネットに並ぶ悲痛な言葉は本当だということに、すぐ気がつきます。

ドラクエでいうところの、

「おきのどくですがぼうけんのしょ1ばんはきえてしまいました。」

ですかね。

全部ひらがな。誰が見ても痛恨の一撃。カセット抜いて、「フーフー」して、もう1回カセットさして、

  • おきのどくですがぼうけんのしょ
  • おきのどくですがぼうけ
  • おきのどくで
  • おき

何度繰り返してもダメなもんはダメなんですよ。

でも、今の時代はクラウドでバックアップが簡単に取れます。

注意点 バックアップ中は触らない

正しい手順でバックアップを行えば、失敗することはありません。

しかしながら、バックアップ中に設定を変更する奴がいる。

私だ。

バックアップできないばかりか、今までのものまで壊れてしまったことがあります。

GCPでは、「スナップショット」というのがバックアップに相当するものです。

ではバックアップしていきます。

手順の流れ
  • GCP
    スナップショット作成

  • GCP
    スナップショット作成完了

  • GCP
    スナップショットの時の便利な機能

  • WordPress
    ログインURL変更

1.1 スナップショットを作成

GCP(Google Cloud Platform)にアクセスします。

「左上メニュー」「Compute Engine」「スナップショット」の順番にクリックします。

「スナップショットを作成」ボタンを押して次へ進みます。

1.2 スナップショットの作成画面

  1. 名前:任意です。
  2. ソースディスク:クリックするとして該当のディスクを選択します。
  3. ロケーション:マルチリージョンを選択します。
見出し

「マルチリージョン」と「リージョン」違いについては画面の下に書いています。

「作成」ボタンを押して次へ進みます。

Google公式にスナップショット料金が記載されてありますが、良く分かりません。私の実測値としては、数カ月間、3つのプロジェクトを1日1回平均でスナップショットを取った結果の比較として、100円違うか違わないか。その程度です。費用内訳は非常に多くの項目に分かれていて、細かく調べてみないとわからないほど、目立った料金ではないということです。

機能としては何が違うのか、

  • マルチリージョン:アジア太平洋地域でどこかのリージョンが消滅しても復旧できる。
  • 東京リージョン:東京リージョンが消滅したら、データは消滅し、復旧できなくなる。

それなら、マルチリージョンでスナップショット取っておいたほうがいいんじゃないかな。まー、東京リージョンが消滅した段階で、私も消滅していると思うけど。

Google公式:永続ディスクのスナップショットの作成

Google公式を引用してみますと、

ネットワーク コスト

ネットワーク コストを最小限にする上で、スナップショットの保存場所は重要な要素になります。スナップショットをソースディスクと同じリージョンに保存した場合、同じリージョンからスナップショットにアクセスする際にはネットワークの使用料金はかかりません。別のリージョンからスナップショットにアクセスすると、ネットワークの使用料金が発生します。

ソースディスクの地理的な保存場所がマルチリージョンと同じである場合、ネットワークの使用料金は発生しません。

たとえば、ソースディスクが asia-east1-a にある場合、スナップショットを asia-east1 リージョンまたは asia マルチリージョンに保存できます。この場合、スナップショットにアクセスしてもネットワークの使用料金はかかりません。

リージョン間でアクセスすると、ネットワークの使用料金が発生します。たとえば、ソースディスクが asia-east1 にあり、スナップショットを asia-east2 に保存すると、スナップショットに使用するときにリージョンをまたいでアクセスすることになるため、ネットワーク コストが発生します。

私からすると分かったような分からないような。

1.3 スナップショット作成完了

「スナップショットのサイズ」がフルサイズで保存されます。

1.4 マルチリージョンで差分保存できる

マルチリージョンで差分保存をできることが一番のメリットかと思います。

画面の数字と、箇条書きの数字は同じ箇所の説明です。

  1. ソースディスクは一番最初にデプロイした時で、フルサイズ保存。
  2. 最初にバックアップしたディスクをもとに作成したフルサイズ。
  3. 色々なプラグインを導入して設定変更をした後の差分保存。
  4. 3~4までずっと差分保存
  5. 変な設定をしてしまいWordPressにアクセスできなくなった。バックアップから作成したディスクをもとにバックアップ作成したものはフルサイズ。

1.5 スナップショットを取る時に便利な機能

スナップショットを取る時に「自分で説明を入力」できます。私にとって、この説明書きはとても重宝しています。

昨日の晩ごはん何食べたっけ?

一昨日の晩ごはん何食べたっけ?

すぐに分からなくなってしまうものです。

特に「設定変更前」と「設定変更後」にスナップショットを取っておくと非常に助かります。これは、どこのサーバーを利用していようとも同様のことが言えると思います。

  • 〇〇設定変更前
  • 〇〇設定変更後
  • ログインURL

1.6 スナップショット取りすぎ画面

ソースディスクをもとに遡って、スナップショットを順次削除していくのが望ましいかと思います。

それでも順調に行くとソースディスクは変わりませんので、超重要な設定変更をする前のスナップショットを取っておくことです。

1.7 スナップショットを取ったら

ここから先は、第8回の「WordPressログインURLを変更する」の設定完了後にできることですが、セットにして設定するのが良いと思います。

スナップショットを取った直後に「WordPressのログインURL」を変更することが効率的でセキュリティ的にもオススメです。

これは、ロードバランサーを利用してWordPressを運用する時に必要不可欠な設定ですが、ロードバランサーを利用しないのであれば、ずーーっと一緒でも構わないと思います。

「WordPress管理画面」「設定」「一般」の順番にクリックして次へ進みます。

1.8 WordPressログインURLを変更

「一般設定」最下部に「Login url」という項目があります。

「例、https://tohyo2020.org/〇〇△△〇〇」のように入力して「変更を保存」ボタンを押して次へ進みます。

1.9 WordPressログインURLを変更後

「一般設定」上部に「自分で変更したURL」が表示されます。

この「自分で変更したURL」をコピーしてブックマークのURLを変更します。

1.10 ブックマークのURL変更後

「サイトアイコン」(ファビコン)が、自身の運営するサイトアイコンではなくなります。このまま次へ進みます。

1.11 「新ログイン」URLへアクセス

「一般設定」で「自分が変更したURL」にアクセスできると「サイトアイコン」(ファビコン)が自身の運営するサイトアイコンに戻ります。

1.12 スナップショットとログインURL

スナップショットを取ったら、ログインURLを変更する

セキュリティとしても万全で、警察での交通安全の標語にしてもいいくらいです。

この時、「変更するログインURLには、日時を一緒に入力しておくと「説明」と一緒に記憶が少しだけ蘇ります。

少しだけですけど。


次は、第5回です。


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