第1回 【WordPress_ロードバランサー】 GCP でWordPressを作成してドメインに紐付ける。

WordPress GCP ロードバランサー

GCPのロードバランサーを利用した「tokyo2020unofficial.com」の設定です。
ロードバランサーを利用していない「投票2020」の設定はこちらの目次です。

ロードバランサーはランニングコストが高いので一時休止しています。気分次第で記事は更新していきます。

第1回 【WordPress_ロードバランサー】 GCP でWordPressを作成してドメインに紐付ける。

環境:Debian 9 php 7.0 Apache 2.4.25 MySQL 5.7 Cocoon

目的:「WordPressを作成」して「独自ドメイン」に紐付け

  • 「GCP」(Google Cloud Platform)で「WordPressを作成」して「独自ドメイン」に紐付けます。
  • 例に出てくる外部IPアドレスは、現在は利用していないアドレスです。

GCPへアクセスできることが前提です。

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  • プロジェクトの作成はこちらを参考にしてください。


独自ドメイン取得をしていることが前提です。

  • 私は「Google Domains」で取得しています。
ホーム – Google Domains

手順の流れ
  • GCP
    WordPress作成

  • GCP
    外部IPアドレスを固定
  • GCP
    Cloud DNS の設定

    サーバー情報の取得

  • Google Domains
    サーバー情報の登録

    「独自ドメイン」と「GCP サーバー」を紐付け

  • WordPress
    独自ドメインへ書き換え

    「GCP サーバー」と「WordPress」を紐付け

  • GCP
    Cloud DNS の設定

    固定した外部IPアドレスを登録
    →事前に「Cloud DNS の設定」で固定した外部IPアドレスを登録してから、うだうだしてると、「WordPress管理画面」にアクセスできなくなります。理由は、

    • GCPでは独自ドメインを認識
    • WordPressでは固定IPアドレスを認識
    • GCP と WordPress の認識に齟齬が発生
    ポイント

    WordPressで独自ドメインへ書き換えが先。

    もしやっちまったら、GCP「Cloud DNS の設定」で固定IPアドレスを外すと、WordPress管理画面にアクセスができるようになり、正しい手順でやり直すことができます。

1.1 GCPでWordPress を作成

  • 「メニュー」、「Marketplace」の順でクリック。
ちょっとしたコツ

左袖メニューには沢山の項目があるので、これから必要になるアクセス頻度の高い項目を固定して上部に表示させると非常に楽です。

1.2 「Marketplace」画面

  • スクロールして、「WordPress Click to Deploy」を見つける。なければ検索。

1.3 「WordPress Click to Deploy」

  • 「WordPress Click to Deploy」をクリックして次へ。

1.4 運用開始画面

  • 運用開始して次へ。2020年4月16日時点で12ヶ月間300ドルの無料枠があります。
  • 「運用開始」をクリックして、次へ。

1.5 デプロイ詳細設定①

赤枠内の項目を入力。右側の赤枠は「詳細」をクリックすると料金の目安が表示されます。

  • 「Boot disk size in GB」以外は悩む必要ありません。画像の下に注意点を詳細に書いています。
  • 「Deployment name」、任意。
  • 「Machine type」、最初は一番小さいもので。
  • 「Administrator e-mail address」
  • 「Boot disk size in GB」、10GB。
  • ✔「Allow HTTP traffic」
    ✔「Allow HTTPS traffic」

    「http」「https」どちらのアクセスも受け入れられるように。当初はあまり良く理解できない設定でしたが、とても重要な設定です。
「Boot disk size in GB」の注意点

「Boot disk size in GB」以外は悩む必要ありません。この項目も含めてすべてを後から変更できます。ですが、このディスクサイズは、大きく変更はできても、小さく変更はできません。最初は10GBで良いと思います。30GBまで無料枠のキャンペーンなどがある時は、30GBにしたりとか。

  • ディスクサイズ 10GB
  • ディスクタイプ HDD

後々、処理速度を高める必要があれば、ディスクサイズとディスクタイプを変更すると良いと思います。Google公式を参考にしてください。処理速度の表があります。

パフォーマンス要件を満たすようにディスクを構成する  |  Compute Engine ドキュメント  |  Google Cloud

1.6 デプロイ詳細設定②

「Machine type」は1番スペックの低いものでいいです。後からいくらでも変更可能です。

  • すべての上記設定が入力完了したら「デプロイ」をクリック。
  • 「WordPress」のVMインスタンスが自動的に作成されます。上記「1.5 デプロイ画面」
  • 「VMインスタンス」はAmazonの「AWS」でいうところの「EC2」です。

1.7 デプロイ完了画面

  • 次画面の「デプロイ詳細設定①②」を行った後の画面です。作成時間は5分程。

1.8 WordPressへアクセス

  • デプロイ画面で作成された「例、http://34.84.67.43/」をクリックすると、WordPressのウェブページが作成されているのが確認できます。

1.9 WordPress管理画面

  • デプロイ画面で作成された「例、http://34.84.67.43/wp-admin」をクリックすると、管理画面のダッシュボードを表示できます。

1.10 外部IPアドレスの固定

デプロイ後、一番最初に行う設定です。

  • 自動で割り振られた外部IPアドレスは動的なので「例、34.84.67.43」を固定する設定を行ないます。
注意点

外部IPアドレスを固定しないと動的なので、GCP上のIPアドレスがすぐにコロコロと変わってしまいます。IPアドレスが変わってしまうと、WordPress管理画面にアクセスできなくなったりします。

  • 「メニュー」、「VPCネットワーク」、「外部IPアドレス」画面へ進みます。

1.11 「外部IPアドレス」を「静的」に変更。

  • 最初は赤枠が「エフェメラル」(動的)になっています。「エフェメラル」をクリックして「静的」に変更。これで「外部IPアドレス」が固定されます。

1.12 Cloud DNS の設定

  • 「メニュー」、「ネットワークサービス」「Cloud DNS」、「ゾーンの作成」画面へ進みます。下記画像はすでに1つのゾーンがある状態です。

1.13 DNS ゾーンの作成

  • 「ゾーン名」は任意です。(このサイトでは「tokyo2020」としています。)
  • 「DNS名」は「独自ドメイン」です。(このサイトというのは「tokyo2020unofficial.com」です。)

    「作成」して次へ。

1.14 ドメインとサーバーの紐付け

  • 赤枠のように自動的に4行作成されます。この4行を「ドメイン管理サイト」の「ネームサーバー」へ登録します。

1.15 ドメイン管理サイトでの設定

  • このサイトでは「Google Domains」を利用しているので下記画面です。「カスタムネームサーバー」を選択して、1行ずつ登録していきます。
注意点

「Web管理サーバーサイト」→「ドメイン管理サイト」へ設定します。

私は初めての時、逆に設定してしまいました。「Google Domains」では「Google Domains のネームサーバーを利用する」という項目がデフォルトになっています。

「カスタムネームサーバー」を選択すると、「すべての設定が無効になります。」と警告メッセージが出てしまったからです。その警告にビビってしまったからです。ビビらずに設定します。

これで「独自ドメイン」と「GCP サーバー」が紐付けられました。(今)

次に「GCP サーバー」「WordPress」を紐付けます。

従って、「独自ドメイン」と「WordPress」を紐付け管理できます。

現時点では、「WordPress」は「外部IPアドレス」に紐付けられています。

1.16 「WordPress」側の設定

  • 赤枠のように2箇所とも「例、http://www.tokyo2020unofficial.com/」と入力します。
  1. WordPress アドレス (URL)
  2. サイトアドレス (URL)
ポイント

「例、http://www.tokyo2020unofficial.com/」ではなく、
「例、http://tokyo2020unofficial.com/」とすることもできます。

1.17 ついでに設定

  • 他の赤枠の部分も一緒に変更しちゃいます。すべて「入力」と「選択」が出来たら、「設定を保存」します。
  • 「設定を保存」をクリックした瞬間からアクセスできなくなります。(正しい)

1.18 GCP側の「Cloud DNS」の設定

  • 「メニュー」「ネットワークサービス」「Cloud DNS」画面に進みます。
  • 赤枠の「レコードセットを追加」します。

下記画面のように、GCP上で「独自ドメイン」と「固定したIPアドレス」を紐付ける設定です。

1.19 「wwwなし」の設定

  • DNS名は何も追記せず、「Aレコード」を選択。
  • 「IPアドレス」に固定したIPアドレス「例、34.84.67.43」を入力。

1.20 「wwwあり」

  • DNS名は「www」を追記し、「Aレコード」を選択。
  • 「IPアドレス」に固定したIPアドレス「例、34.84.67.43」を入力。
ポイント

設定する「固定したIPアドレス」は同一のものを「wwwなし」「wwwあり」両方に設定します。


1.21 すべての設定が完了

  • GCP で WordPress を作成して独自ドメインに紐付けが完了しました。
  • この設定が反映し、「WordPress管理画面」「WordPressウェブサイト」の両方にアクセスできるようになるまでには時間がかかります。早いと数分から数時間、遅いと1日以上かかります。

アクセスするのは「例、http://www.tokyo2020unofficial.com/」

ポイント


実際には、4通りのURLを確認したほうがいいです。

  • http://tokyo2020unofficial.com
  • http://www.tokyo2020unofficial.com
  • tokyo2020unofficial.com
  • www.tokyo2020unofficial.com

「tokyo2020unofficial.com」は「独自ドメイン」に置き換えてください。

  • 最初にデプロイした WordPress のサイトと同じ画面にアクセスできれば完成です。

さいごに

設定している最中に、何度か設定が反映するまでの時間が必要な箇所が複数あります。それは、どのドメイン管理会社であっても、Webサーバー管理会社であっても、同様に時間がかかることですから、焦らず順番通りに設定していくことが大切です。

次は、第2回です。


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