上記画像は「WordPress」を「GCP」マルチリージョンのロードバランサーで運用する最終形です。
また「Google Cloud CDN」を挟み「GCPのVMインスタンス」と「Google Cloud Storage」を利用して、サーバー負荷の軽減も行っています。
第6回は赤枠内、「Admin インスタンスグループ」を作成します。
GCPのロードバランサーを利用した「tokyo2020unofficial.com」の設定です。
ロードバランサーを利用していない「投票2020」の設定はこちらの目次です。
ロードバランサーはランニングコストが高いので一時休止しています。気分次第で記事は更新していきます。
第6回 【WordPress_ロードバランサー】 GCP で WordPress adminのインスタンスグループを作成する。
環境:Debian 9 php 7.0 Apache 2.4.25 MySQL 5.7 Cocoon
目的:ロードバランサー作成の準備です。
ロードバランサーの背後に「WordPressを配置」させるための「adminインスタンスグループ」を作成します。
- ロードバランサーに必要なインスタンスグループを作成するには、この順番が必要不可欠になります。
- 第2回スナップショット
- 第3回イメージ
- 第4回インスタンステンプレート
第5回にSSH認証鍵取得について記載しています。
- 第6回インスタンスグループ
「admin インスタンスグループ」作成方法
「GCP」で作成した「admin インスタンステンプレート」を元に「admin インスタンスグループ」を作成します。
1.1 インスタンスグループ作成画面
- 「インスタンスグループの画面」へ遷移します。
- 「メニュー」「Compute Engine」「インスタンスグループ」の順にクリック。
- 上部の「インスタンスグループを作成」をクリック。
1.2 インスタンスグループ作成画面上部
- 「インスタンスグループの作成」画面上部の入力。
- 「新しいマネージドインスタンスグループ」をクリック。
- 「名前」は任意ですが「adminインスタンステンプレート」と同一にしたほうがわかりやすいです。
- 「ロケーション」は「シングルゾーン」を選択。
- 「リージョン」は、日本であれば、「東京」あるいは、「大阪」を選択。
海外にした場合、遠い場所のリージョンを選択すると、転送料金が高くなります。 - 「ゾーン」は、好きなものを選択。どこでも大丈夫です。
大企業になるとゾーンによってスペックを気にする必要が出てきますが、中小企業や個人なら関係ないと思います。ハイスペックなマシンがあるかどうかという判断ですので気にしません。
1.3 インスタンスグループ作成画面中部
- 「インスタンスグループの作成」画面中部の入力。
- 作成した「インスタンステンプレート」を選択。
1.4 インスタンスグループ作成画面下部
- 「インスタンスグループの作成」画面下部の入力。
- 「自動スケーリング」「自動スケーリングモード」で「自動スケーリングしない」を選択。
- 「インスタンスの最小数」は、「1」。
- 「インスタンスの最大数」は、「1」。
- 「自動修復」は「ヘルスチェックをしない」。
- 「作成」して、次へ。
1.5 インスタンスグループ作成後の画面
- 画面一番上の行に「tokyo2020-admin-xxxxxxxxxxxxxx」という「admin VMインスタンスグループが作成されているのが確認できます。
「警告マーク」は最低でも3つのゾーンを選択しないと出ます。
1.6 外部IPアドレスを固定
「admin インスタンスグループ」を作成すると新たに「admin VMインスタンス」が作成されます。この「外部IPアドレス」を「エフェメラル」から「静的」に変更して「固定」します。
- 「メニュー」「VPCネットワーク」「外部IPアドレス」の順にクリック。
- 赤枠の部分が「エフェメラル」になっている箇所を「静的」として「外部IPアドレス」を固定します。
1.7 WinSCP へ固定IPアドレスを入力
「admin VMインスタンス」の「外部IPアドレス」が固定できたら、「WinSCP」を起動します。「第5回」を参考にしてください。
- 「新しいサイト」をクリック。
- 「ホスト名」に「例、34.84.67.43」
「インスタンスグループ作成で自動的に作られた「VMインスタンス」の「固定した外部IPアドレス」を入力。
- ユーザ名は「第5回」で生成した「SSH認証鍵」と同一です。
- 設定をクリックして次へ。
1.8 権限設定
- 「SFTP」をクリック。
- 「SFTPサーバ」に「sudo /usr/lib/openssh/sftp-server」を入力して、次へ。
1.9 SSH認証鍵設定
- 上記画面のまま「認証」をクリック。
- 「第5回」で保存した「例、private-key.ppk」ファイルを選択し、「OK」をクリックして、次へ。
1.10 設定保存
- 一通り赤枠の部分の入力を確認して、「保存」。
- 「パスワード」は空欄です。「SSH認証鍵」がパスワードの代わりになります。
1.11 WinSCP でWordPressへログイン
- 「ログイン」をクリック。
これは、「adminインスタンスグループ」が正しく作成でき、自動的に作成された「admin VMインスタンス」に「固定したIPアドレス」と「認証鍵」を利用してアクセスできるかどうかの確認です。
1.12 インスタンスグループ設定完了
- 正しくログインができたら、「WinSCP」を通じて「GCPサーバーの中にある WordPress」にアクセスできていて、エクスプローラーのように編集できる画面になります。これで設定が完了です。
2回目以降ログインする際、以前の一時ファイルが残っている場合があります。その際には、「更新」をクリックしてログインします。
次は第7回です。
第7回 【WordPress_ロードバランサー】 GCP で 「admin インスタンスグループ」を利用して、WordPress のロードバランサーを作成する。
【コメント】 ※「メールアドレス不要」